施設概要
茅ヶ崎市博物館は、50年の歴史を持つ茅ヶ崎市文化資料館(市内中海岸)に代わり、令和4(2022)年7月に茅ヶ崎市堤の地に開館しました。
『茅ヶ崎の自然やそこで営まれた人びとのくらしを伝える資料などを、市民をはじめとする利用者と協力して活動することにより蓄積し、活用し、未来の人びとへ伝えていく』という博物館独自の使命を有しています。
周囲には、市指定重要文化財である旧和田家住宅・旧三橋家住宅や大岡越前守の菩提寺である浄見寺、野鳥や魚類などの生きものが見られる駒寄川などがあり、散策が楽しめます。
また、自然豊かな川や谷戸(やと)、下寺尾官衙遺跡群や堤貝塚といった遺跡などの自然や歴史・文化資源をつなぐ拠点施設としての役割を果たします。
活動テーマ
博物館の展示・収蔵について
フロアマップ
茅ヶ崎市博物館の活動テーマは「大地と人のものがたり」です。茅ヶ崎市博物館では、茅ヶ崎の多様な地形を紹介するとともに、人々がその地で紡いできたくらしや物語を伝えていきます。
- 〇基本展示室
- 茅ヶ崎の自然とそれを背景に営まれた人びとのくらしや育まれた文化を多面的・多角的に紹介
- 〇企画展示室
- 特別展・企画展の開催
調査研究活動、収集保管活動などの成果を紹介、巡回展などの開催
- 〇ちがさき地形模型
- 茅ヶ崎の地形が一目瞭然!地形模型、地形図、航空写真等が重なり合います。
- 〇ちがさき歴史絵巻
- 茅ヶ崎の大地と人びとのあゆみを見て取れる絵巻風の年表です。
- 〇サマリー展示
- ショーウィンドウに貴重な資料が展示されています。資料のキャプションは展示室内にあり、資料のカタチをじっくり楽しめる仕掛けです。
- 〇図書室
- 郷土に関する図書の閲覧、貸出、レファレンス等
- 〇市民交流スペース
- ワークショップ、研修・講座、ガイダンスの実施
資料紹介や市民展示の実施等
- 〇収蔵庫
- 考古、歴史・民俗、自然、図書、特別の各資料の保管
- 〇資料整理・調査研究室
- 資料整理や調査研究の作業
どんな展示が見られる?
館内に入ると、茅ヶ崎の自然や歴史・文化を象徴する展示資料がずらりと並んだショーウインドーのような「サマリー展示」が目に入ってきます。展示資料の形や色、質感など展示資料の姿そのものをじっくり楽しんでいただけるようなつくりになっています。なお、資料名や解説(キャプション)は基本展示室内でご覧いただけます。
展示室に入る前には、茅ヶ崎の地形の移り変わりを知ることができる「ちがさき地形模型」や、歴史の流れを示す「ちがさき歴史絵巻」を設置しています。ここでは、茅ヶ崎の概要を知ることができ、来館者の方々を展示室へ誘います。
基本展示室では、茅ヶ崎の大地を「海」、「砂丘」、「川」、「低地」、「丘陵」の5つの地形に分け、それぞれの地形の特徴ごとに、どのような自然が広がり、人々がどのようなくらしを営み、文化を育んできたかを17のテーマに分けて紐解きます。展示室内には「ユニット」と呼ばれる展示台が8つあり、17のテーマを定期的に入れ替え、訪れるたびに新しい発見ができる博物館を目指します。
chevron_right大地と人のものがたり(茅ヶ崎市博物館の楽しみ方)
企画展示室では、調査研究活動の成果をもとにした企画展示をはじめ、他の博物館と共催する展示や県内や全国的な規模で行われる巡回展を行います。
また、訪れた方々が博物館を通じて交流を深める場所として市民交流スペースを設けています。ここでは講座や講演会、ワークショップ等を行うほか、市民と協力した展示や他の社会教育施設、大学、研究機関、企業などと連携して実施する展示を展開します。
自然や歴史、文化に関する図書館の本を借りることができる「図書室」の中にも、本を紹介するスペースがあります。また、博物館の企画展示と連動した「本」の展示も行います。
収蔵庫とは?
茅ヶ崎市博物館には、その前身である文化資料館での活動内で収集してきた、自然、考古、歴史、民俗に関する約7万点の資料が大切に保管されています。その資料を保存するための部屋が「収蔵庫」です。収蔵庫は資料の種類ごとに「自然」、「液浸資料(液体に浸して保存する資料)」、「考古」、「図書」、「歴史・民俗」、「特別」の6つの部屋に分けられ、それぞれの資料に適した温湿度に調整された環境が整っています。博物館では、これらの資料を「未来の人びとからの預かりもの」と捉え、収集を続けるとともに、それらを次代へ引き継ぐために大切に保管しています。