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ヒガンバナが咲いてるっぴ!【文化資料館時の記事】
~2023.12.31
ぴじゅうからのお部屋

(2020/10/3)

どうも、ぴじゅうからちゃんですぴ。「ぴじゅうからのお部屋」第9回目だっぴ!
最近涼しくなって過ごしやすくなったから、残念ながらご来館いただけない皆さんの代わりに資料館の様子を見に来たっぴ。
おおっ、入口脇にキレイなヒガンバナが咲いてるっぴよ~!よくみると奥の茂みには白いのもあるっぴ。色がちがうだけなのに、ずいぶん印象がちがうっぴ。
??)「いいえ、ぴじゅうからちゃん。赤と白では別人です、別の種ですわ!」

ぴっ?もしかしておいらに話しかけるのは…ヒガンバナさん?!
そっか、お花もおしゃべりできるんだね、結構びっくりしたっぴ。よーし、今日はヒガンバナさんをおいらのお部屋に呼んじゃうっぴ。
(以下、ぴじゅうからちゃん:ぴ、ヒガンバナたち:ヒ)
ぴ)ヒガンバナさんたち、改めてよろしくだっぴ。今が見ごろのキミたちにお話をきかせて欲しいっぴ!
ヒガンバナは毎年9月の終わり頃から10月上旬にかけてキレイに咲く花だっぴ。赤と白があるけど、別人なんだっけ?

ヒ)よろしく、ぴじゅうからちゃん。そうなの、ヒガンバナは赤と白では別人。よく似てるけど別の種類の花なんですのよ。
ぴ)へえ~ただの色違いだと思ってたっぴ。くわしく教えて欲しいっぴ!
ヒ)ヒガンバナというのは、厳密には私たちのように赤い方だけ。白い方はシロバナヒガンバナという別の種の花なの。どちらも同じヒガンバナ科ヒガンバナ属に属する植物だけど、学名も違っているわ。
ぴ)赤いのはヒガンバナで、白いのはシロバナヒガンバナなんだっぴね!
ヒ)ヒガンバナはもともと中国から渡ってきたものだと言われているのよ。日本に咲いているヒガンバナは、中国の原種から突然変異した種なの。
一方シロバナヒガンバナは、中国の原種が、同科同属の植物であるショウキズイセンと交雑して生まれた種だとされているんですって。
見た目はそっくりでも、遺伝子レベルでは全然ちがうんですから!

【図1】ヒガンバナの写真。

【図2】こっちはシロバナヒガンバナだっぴ。ヒガンバナより少し大きくて、花弁の反りが少ないみたいっぴ。
ぴ)ところで、ヒガンバナって漢字で書くと「彼岸花」だっぴ。その…なんというか、ちょっと陰気なイメージがついているのはどうしてだっぴ?
ヒ)お気を遣ってくださらなくて結構よ。ヒガンバナは「死人花(しびとばな)」とも呼ばれる花。死のイメージと結びついてきたのはいくつか理由があるのよ。
まずは開花時期。彼岸の時期に咲くから「彼岸花」だとも言われているわ。ヒガンバナは9月の下旬頃に咲き始めるけれど、この時期は秋のお彼岸とだいたい重なっているの。お彼岸にはお墓参りや亡くなった親族を供養する法事が行われるわね。
次に生える場所のせいね。ヒガンバナは堤防や川岸、あぜ道のほかに、墓地にもよく咲いているわ。ヒガンバナには猛毒があるんだけど、これを利用して、虫よけのためや、動物に土が掘り返されるのを防ぐために植えることが多かったそうよ。もっとも、後世には虫・動物除けの意味は人びとから忘れられて、慣習として植えられることもあったようですわ。
きっとお彼岸やお墓を連想させるせいで、ヒガンバナに死のイメージがついたんだわ…。
ぴ)ふーむ、なるほどね。しかも、そもそも「彼岸」っていう言葉自体が「あの世」を連想させる言葉だっぴ…。
あっそういえば、ヒガンバナはマンジュシャゲとも呼ばれるっぴね!これはなんでだっぴ?
ヒ)いくつかの説があるわ。マンジュシャゲは漢字で曼珠沙華と書くけれど、これは仏教の伝説に伝わる天界の花のことよ。諸説あるけどこの花は赤いといわれていて、日本ではヒガンバナと結びつけるようになったと考えられているわ。
あとはダジャレみたいなものよ。ヒガンバナは開花するとき葉をつけないの。だから「(葉よりも先に)まず咲く」がなまって、仏教の曼珠沙華と結びつけられたという説もあるの。

ぴ)そっか。陰鬱なイメージのほかに、仏教ともかかわりの強いお花でもあるんだっぴね!
綺麗なお花だから、これからはもっと前向きな気持ちで楽しみたいっぴ。
ヒ)ぴじゅうからちゃん、どうもありがとう。ただ、私たちは毒を持っていること…忘れないで。眺めて楽しんでくださるなら、これからもきっと皆さまと良いお付き合いが続けられますわ。
ぴ)ヒガンバナさんたち、今日はありがとう!
いや~、普段しゃべらないはずのものとお話するのは楽しかったっぴ。
今度は誰とトークしようかな…楽しみだっぴ!
それでは皆さん、次回もお楽しみに~ぴぴっぴ~。

どうも、ぴじゅうからちゃんですぴ。「ぴじゅうからのお部屋」第9回目だっぴ!
最近涼しくなって過ごしやすくなったから、残念ながらご来館いただけない皆さんの代わりに資料館の様子を見に来たっぴ。
おおっ、入口脇にキレイなヒガンバナが咲いてるっぴよ~!よくみると奥の茂みには白いのもあるっぴ。色がちがうだけなのに、ずいぶん印象がちがうっぴ。
??)「いいえ、ぴじゅうからちゃん。赤と白では別人です、別の種ですわ!」

ぴっ?もしかしておいらに話しかけるのは…ヒガンバナさん?!
そっか、お花もおしゃべりできるんだね、結構びっくりしたっぴ。よーし、今日はヒガンバナさんをおいらのお部屋に呼んじゃうっぴ。
赤と白のヒガンバナ
(以下、ぴじゅうからちゃん:ぴ、ヒガンバナたち:ヒ)
ぴ)ヒガンバナさんたち、改めてよろしくだっぴ。今が見ごろのキミたちにお話をきかせて欲しいっぴ!
ヒガンバナは毎年9月の終わり頃から10月上旬にかけてキレイに咲く花だっぴ。赤と白があるけど、別人なんだっけ?

ヒ)よろしく、ぴじゅうからちゃん。そうなの、ヒガンバナは赤と白では別人。よく似てるけど別の種類の花なんですのよ。
ぴ)へえ~ただの色違いだと思ってたっぴ。くわしく教えて欲しいっぴ!
ヒ)ヒガンバナというのは、厳密には私たちのように赤い方だけ。白い方はシロバナヒガンバナという別の種の花なの。どちらも同じヒガンバナ科ヒガンバナ属に属する植物だけど、学名も違っているわ。
ぴ)赤いのはヒガンバナで、白いのはシロバナヒガンバナなんだっぴね!
ヒ)ヒガンバナはもともと中国から渡ってきたものだと言われているのよ。日本に咲いているヒガンバナは、中国の原種から突然変異した種なの。
一方シロバナヒガンバナは、中国の原種が、同科同属の植物であるショウキズイセンと交雑して生まれた種だとされているんですって。
見た目はそっくりでも、遺伝子レベルでは全然ちがうんですから!

【図1】ヒガンバナの写真。

【図2】こっちはシロバナヒガンバナだっぴ。ヒガンバナより少し大きくて、花弁の反りが少ないみたいっぴ。
ヒガンバナのイメージって…
ぴ)ところで、ヒガンバナって漢字で書くと「彼岸花」だっぴ。その…なんというか、ちょっと陰気なイメージがついているのはどうしてだっぴ?
ヒ)お気を遣ってくださらなくて結構よ。ヒガンバナは「死人花(しびとばな)」とも呼ばれる花。死のイメージと結びついてきたのはいくつか理由があるのよ。
まずは開花時期。彼岸の時期に咲くから「彼岸花」だとも言われているわ。ヒガンバナは9月の下旬頃に咲き始めるけれど、この時期は秋のお彼岸とだいたい重なっているの。お彼岸にはお墓参りや亡くなった親族を供養する法事が行われるわね。
次に生える場所のせいね。ヒガンバナは堤防や川岸、あぜ道のほかに、墓地にもよく咲いているわ。ヒガンバナには猛毒があるんだけど、これを利用して、虫よけのためや、動物に土が掘り返されるのを防ぐために植えることが多かったそうよ。もっとも、後世には虫・動物除けの意味は人びとから忘れられて、慣習として植えられることもあったようですわ。
きっとお彼岸やお墓を連想させるせいで、ヒガンバナに死のイメージがついたんだわ…。
ぴ)ふーむ、なるほどね。しかも、そもそも「彼岸」っていう言葉自体が「あの世」を連想させる言葉だっぴ…。
あっそういえば、ヒガンバナはマンジュシャゲとも呼ばれるっぴね!これはなんでだっぴ?
ヒ)いくつかの説があるわ。マンジュシャゲは漢字で曼珠沙華と書くけれど、これは仏教の伝説に伝わる天界の花のことよ。諸説あるけどこの花は赤いといわれていて、日本ではヒガンバナと結びつけるようになったと考えられているわ。
あとはダジャレみたいなものよ。ヒガンバナは開花するとき葉をつけないの。だから「(葉よりも先に)まず咲く」がなまって、仏教の曼珠沙華と結びつけられたという説もあるの。

ぴ)そっか。陰鬱なイメージのほかに、仏教ともかかわりの強いお花でもあるんだっぴね!
綺麗なお花だから、これからはもっと前向きな気持ちで楽しみたいっぴ。
ヒ)ぴじゅうからちゃん、どうもありがとう。ただ、私たちは毒を持っていること…忘れないで。眺めて楽しんでくださるなら、これからもきっと皆さまと良いお付き合いが続けられますわ。
ぴ)ヒガンバナさんたち、今日はありがとう!
いや~、普段しゃべらないはずのものとお話するのは楽しかったっぴ。
今度は誰とトークしようかな…楽しみだっぴ!
それでは皆さん、次回もお楽しみに~ぴぴっぴ~。