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大発見!あのダンゴムシを見つけたっぴ【文化資料館時の記事】

~2023.12.31
ぴじゅうからのお部屋
(2021/2/26)
ぴじゅうからちゃんですぴ。外で動きまわっていた時に面白いものを見つけたので、文化資料館の馬谷原(まやはら)さんに見せに来たんだっぴ。
(以下、馬:馬谷原、ぴ:ぴじゅうからちゃん)


馬)こんにちは、ぴじゅうからちゃん!何か見せたいものがあるんだって。
ぴ)そうだっぴ。スゴイものを見つけたんだっぴ。これだっぴ。

馬)これは、オカダンゴムシだね。住宅の周辺などでよく見ることができるダンゴムシだよ。

ぴ)そうだっぴ、よく見るオカダンゴムシだっぴ。たまに食べているっぴ。



馬)オカダンゴムシはヨーロッパ原産で、ダンゴムシの中では比較的乾燥に強く乾いた環境にも生息できる、世界中で見られる世界共通種なんだよ。

馬)日本には明治時代に入って来たと言われていて、日本全国に生息しているんだ。

ぴ)世界中にいるなんて知らなかったっぴ!

ぴ)こんな所にいたんだっぴ。石の下に大量にいたっぴ。

馬)そうだね。この様な落ち葉や石の下のすき間などに生息しているよね。住宅地や公園、雑木林など、さまざまな場所で見つかると思うよ。



馬)雑食性で、落ち葉や植物の新芽、若葉、野菜などの植物質、昆虫や動物の死がいなどの動物質といっ
た幅広いものを食べているんだよ。

馬)食物として落ち葉などの有機物を細かく分解して植物などが利用する養分や土を作り出すことから、自然界の分解者に位置する生物と言われているんだ。

ぴ)そうだったんだっぴね。そんな生き物だったとは知らなかったっぴ。




体色・模様 オスメスの見分け方



馬)オカダンゴムシは体色や模様でオスとメスを区別することができるんだよ。オスの体色は灰色で模様がないか、あっても少ないものが多く、メスは薄い灰色から赤色に近い色で、黄色の模様がハッキリ見られるものが多いみたいだね。



馬)特にメスは、さまざまな色彩のものが見られる様だよ。

ピ)確かに、なんだか違うのがいるなぁって気になっていたっぴ。



馬)この写真はお尻の部分が上側になっているんだけど、腹側から見ると、オスにある交尾器の有無で見分けることができるよ。ただ、オカダンゴムシは体の色や模様である程度見分けることができるので、その方が簡単かもしれない。

馬)で、オカダンゴムシは、まあ、、ごく普通に見られる生物だと思うのだけど?

ぴ)いやいや、ここからが大発見なんだっぴ!


白いダンゴムシ





馬)エッ、これはまさか。
ぴ)驚いたっぴか。そのまさかっぴ。世にも珍しい白いダンゴムシだっぴ。

馬)いや、驚いた。実物を見たのは初めてかもしれない。
ぴ)実はある程度は調べてあるっぴ。アルビノのダンゴムシだっぴ。

馬)これはすごい。ちょっと調べてみたけど、他の生物と同じ様に、まれに、黒色のメラニン色素を持っ
ていないため、全身が白くなったアルビノのダンゴムシが見つかることがあるみたいだね。



馬)アルビノのダンゴムシは、メラニン色素を作り出すチロシナーゼという酵素を若干か、またはまったく作ることができないため、全身が飴色や白色になるみたい。

馬)よく探せば見つけられるみたいだけど、これを自然下で見つけたのは凄いことだよ。

ぴ)えっへんだっぴ。キレイだから、ペットとして飼っている人もいるみたいっぴ。

馬)このダンゴムシを見つけた場所を探すと他にも見つかるかも知れないし、今見つからなくても、白いダンゴムシが生まれて来やすいんじゃないかな。

ぴ)それは気づかなかったっぴ、今度また探してみるっぴ!
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