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おいら、シジュウカラなんだっぴ!【文化資料館時の記事】
~2023.12.31
ぴじゅうからのお部屋
(2021/2/12)
どうも、ぴじゅうからちゃんですぴ。
ずいぶんご無沙汰しちゃったっぴ~。お正月も終わって、こないだは節分をやったっぴ。今年の節分は例年より1日早かったから、おいらビックリしちゃったっぴ。
節分は、立春の日の前日にやる行事だっぴ。立春が来たということは、暦の上ではもう春なんだっぴ。まだまだ寒いけど、最近は日が落ちるのがすこーし遅くなってきたっぴね。
暖かくなってくると、おいらの仲間のシジュウカラたちが文化資料館にもやって来るんだっぴよ。今年はもう目撃情報があったらしいっぴ!ということで、おいら資料館に行ってくるっぴ!!
これは文化資料館に設置してあるシジュウカラ用の巣箱だっぴ。
冬の間は寝床として、春頃には、繁殖のための新居にもなるっぴ。
この写真を撮ったときはシジュウカラたちには会えなかったけど…ときどき来てるっぴ!
(以下、ぴじゅうからちゃん:ぴ、坂口:坂)
ぴ)どうも、ぴじゅうからちゃんですぴ!巣箱にシジュウカラたちが来てたって本当かっぴ?!
坂)あらーぴじゅうからちゃん。ご無沙汰しております~、最近はいかがお過ごしですか?
ぴ)ややっ、坂口さんだっぴ。ごきげんよう!見ての通り、寒さに負けず元気っぴ。おいらの仲間たちも、今年はちょっぴり早く来てたって聞いて、すっ飛んできたっぴ。
坂)今年はシジュウカラさんたち、早く来てるみたいですよ!1月中にはすでに来てたね。
あー…そういえばそうか、ぴじゅうからちゃんって、シジュウカラだったんだね。名前似てるもんね。
ぴ)な、なんで…聞き捨てならないっぴ!おいらのこのネクタイ!黒々とした頭!どこからどう見てもシジュウカラだっぴよー!仕方ない、今日は坂口さんにシジュウカラのこと教えてあげるっぴ!
坂)わーい、いつもとは攻守交代なんだね。よろしくお願いしまーす。
ぴ)シジュウカラは、スズメ目シジュウカラ科に属する、白いほっぺに黒いネクタイ模様が特徴的な鳥だっぴ。
同じ地域に一年中生息する「留鳥(りゅうちょう)」だから、見られる機会も多いはずだっぴ!
そもそも、おいらが市の施設である文化資料館のPRキャラクターをなぜ任されているか…。
その唯一無二の魅力とか輝く才能だとか、きっと理由はたくさんあるっぴ。しかし、大きな理由のひとつは、おいらがシジュウカラであるからだと思うんだっぴ!
坂)へー。あ、そういえばシジュウカラは茅ヶ崎の「市の鳥」に定められているよね?
ぴ)ご明察だっぴ。茅ヶ崎市では市制50周年を記念して、平成9(1997)年に市の鳥としてシジュウカラを制定したっぴ。市内でも多く見られる身近な野鳥をシンボルにすることで、自然を大切にする心をはぐくみ、「潤いと安らぎのあるまちづくり」を目指したそうだっぴ!
シジュウカラがデザインされた市の鳥シンボルマークだっぴ。
市民の皆さんから市の鳥候補に挙げられた野鳥は他にもいたけど、茅ヶ崎市に昔からいる野鳥で市内全域で見ることができる点や、家の庭先でもよく見られるし、巣箱を利用するなど身近に接することができる点、特徴的な胸の模様が子どもにも人気のある点が評価されて、晴れて市の鳥になったそうだっぴよ!
おいらのこのネクタイ、とっても誇らしいっぴ!シジュウカラをデザインしたシンボルマークも要チェックだっぴ!
市の鳥の紹介ページへ
ぴ)シジュウカラは、漢字では「四十雀」と書くんだっぴ。名前の由来には諸説あるけど……
坂)1匹でスズメ40匹に代わる鳥だから、っていう説があるね。他にはよく群れをなして集まる鳥だからともいわれるけど、実際の詳細は分からないって。江戸時代の『本朝食鑑(ほんちょうしょっかん)』という書物にみられるね。
ぴ)ちょっと坂口さん!おいらが説明したかったのに!!
あれ、ほんちょう…何だっぴ?もう一回教えてっぴ。どんな本なの?
坂)『本朝食鑑』は、江戸時代の人見必大(ひとみひつだい)というお医者さんが、元禄5(1692)年に記した本だよ。中国の明で編纂(へんさん)された『本草網目(ほんぞうこうもく)』という百科事典を参考にしながら、江戸で日常的に食べられているものについて、医者の観点から実際に対象を食べて執筆したという…。
あれ、『本朝食鑑』に載ってるということは…シジュウカラって食べられてたんだね、あはは。
江戸時代の将軍や大名たちも好んだ鷹狩りの獲物にもなっているわけだから、まあ、食べる機会があったのかもね。
ぴ)なっ…なんですっぴ!!!??!?ちょっとやめてっぴー!坂口さんのイジワル!!(泣)
…で、どんな味なのかっぴ…?
坂)ぴじゅうからちゃん、驚きすぎて絵柄が変わってるよ?そこ聞いちゃうんだね、ぴじゅうからちゃん。
えーと、なになに…
「其の味わい微(やや)苦く佳(よ)からず。」
だそうですよ。ちょっと苦くて、あんまりいい味じゃないって。残念だね…。
ぴ)なんですっぴ!!?!?(泣)まあ、美味しかったらそれはそれですごく複雑だっぴ…。でも、なんかモヤモヤするから、自分でも読んで確かめてみるっぴ…。
坂)断っておくけど、『本朝食鑑』を当館が所蔵しているわけじゃないからね!
読みたい場合は、国会図書館のデジタルライブラリーのサービスを使って読むこともできるし、平凡社から訳注付きの本も出ていますよ。面白いからよかったら他のページも読んでみてね!
ぴ)そっか、じゃあ読んでみるっぴよ…。他の鳥たちのこともどう書いてあるのか気になるっぴ。
坂口さん、ありがとっぴ!次回の「ぴじゅうからのお部屋」もお楽しみに~ぴぴぴ~!
参考:人見必大『本朝食鑑』巻六、島田雄勇訳注『本朝食鑑 3』(平凡社、1978年)P.99-100
どうも、ぴじゅうからちゃんですぴ。
ずいぶんご無沙汰しちゃったっぴ~。お正月も終わって、こないだは節分をやったっぴ。今年の節分は例年より1日早かったから、おいらビックリしちゃったっぴ。
節分は、立春の日の前日にやる行事だっぴ。立春が来たということは、暦の上ではもう春なんだっぴ。まだまだ寒いけど、最近は日が落ちるのがすこーし遅くなってきたっぴね。
暖かくなってくると、おいらの仲間のシジュウカラたちが文化資料館にもやって来るんだっぴよ。今年はもう目撃情報があったらしいっぴ!ということで、おいら資料館に行ってくるっぴ!!
これは文化資料館に設置してあるシジュウカラ用の巣箱だっぴ。
冬の間は寝床として、春頃には、繁殖のための新居にもなるっぴ。
この写真を撮ったときはシジュウカラたちには会えなかったけど…ときどき来てるっぴ!
実はおいらはシジュウカラ
(以下、ぴじゅうからちゃん:ぴ、坂口:坂)
ぴ)どうも、ぴじゅうからちゃんですぴ!巣箱にシジュウカラたちが来てたって本当かっぴ?!
坂)あらーぴじゅうからちゃん。ご無沙汰しております~、最近はいかがお過ごしですか?
ぴ)ややっ、坂口さんだっぴ。ごきげんよう!見ての通り、寒さに負けず元気っぴ。おいらの仲間たちも、今年はちょっぴり早く来てたって聞いて、すっ飛んできたっぴ。
坂)今年はシジュウカラさんたち、早く来てるみたいですよ!1月中にはすでに来てたね。
あー…そういえばそうか、ぴじゅうからちゃんって、シジュウカラだったんだね。名前似てるもんね。
ぴ)な、なんで…聞き捨てならないっぴ!おいらのこのネクタイ!黒々とした頭!どこからどう見てもシジュウカラだっぴよー!仕方ない、今日は坂口さんにシジュウカラのこと教えてあげるっぴ!
坂)わーい、いつもとは攻守交代なんだね。よろしくお願いしまーす。
茅ヶ崎市の鳥、シジュウカラ
ぴ)シジュウカラは、スズメ目シジュウカラ科に属する、白いほっぺに黒いネクタイ模様が特徴的な鳥だっぴ。
同じ地域に一年中生息する「留鳥(りゅうちょう)」だから、見られる機会も多いはずだっぴ!
そもそも、おいらが市の施設である文化資料館のPRキャラクターをなぜ任されているか…。
その唯一無二の魅力とか輝く才能だとか、きっと理由はたくさんあるっぴ。しかし、大きな理由のひとつは、おいらがシジュウカラであるからだと思うんだっぴ!
坂)へー。あ、そういえばシジュウカラは茅ヶ崎の「市の鳥」に定められているよね?
ぴ)ご明察だっぴ。茅ヶ崎市では市制50周年を記念して、平成9(1997)年に市の鳥としてシジュウカラを制定したっぴ。市内でも多く見られる身近な野鳥をシンボルにすることで、自然を大切にする心をはぐくみ、「潤いと安らぎのあるまちづくり」を目指したそうだっぴ!
シジュウカラがデザインされた市の鳥シンボルマークだっぴ。
市民の皆さんから市の鳥候補に挙げられた野鳥は他にもいたけど、茅ヶ崎市に昔からいる野鳥で市内全域で見ることができる点や、家の庭先でもよく見られるし、巣箱を利用するなど身近に接することができる点、特徴的な胸の模様が子どもにも人気のある点が評価されて、晴れて市の鳥になったそうだっぴよ!
おいらのこのネクタイ、とっても誇らしいっぴ!シジュウカラをデザインしたシンボルマークも要チェックだっぴ!
市の鳥の紹介ページへ
名前の由来
ぴ)シジュウカラは、漢字では「四十雀」と書くんだっぴ。名前の由来には諸説あるけど……
坂)1匹でスズメ40匹に代わる鳥だから、っていう説があるね。他にはよく群れをなして集まる鳥だからともいわれるけど、実際の詳細は分からないって。江戸時代の『本朝食鑑(ほんちょうしょっかん)』という書物にみられるね。
ぴ)ちょっと坂口さん!おいらが説明したかったのに!!
あれ、ほんちょう…何だっぴ?もう一回教えてっぴ。どんな本なの?
坂)『本朝食鑑』は、江戸時代の人見必大(ひとみひつだい)というお医者さんが、元禄5(1692)年に記した本だよ。中国の明で編纂(へんさん)された『本草網目(ほんぞうこうもく)』という百科事典を参考にしながら、江戸で日常的に食べられているものについて、医者の観点から実際に対象を食べて執筆したという…。
あれ、『本朝食鑑』に載ってるということは…シジュウカラって食べられてたんだね、あはは。
江戸時代の将軍や大名たちも好んだ鷹狩りの獲物にもなっているわけだから、まあ、食べる機会があったのかもね。
ぴ)なっ…なんですっぴ!!!??!?ちょっとやめてっぴー!坂口さんのイジワル!!(泣)
…で、どんな味なのかっぴ…?
坂)ぴじゅうからちゃん、驚きすぎて絵柄が変わってるよ?そこ聞いちゃうんだね、ぴじゅうからちゃん。
えーと、なになに…
「其の味わい微(やや)苦く佳(よ)からず。」
だそうですよ。ちょっと苦くて、あんまりいい味じゃないって。残念だね…。
ぴ)なんですっぴ!!?!?(泣)まあ、美味しかったらそれはそれですごく複雑だっぴ…。でも、なんかモヤモヤするから、自分でも読んで確かめてみるっぴ…。
坂)断っておくけど、『本朝食鑑』を当館が所蔵しているわけじゃないからね!
読みたい場合は、国会図書館のデジタルライブラリーのサービスを使って読むこともできるし、平凡社から訳注付きの本も出ていますよ。面白いからよかったら他のページも読んでみてね!
ぴ)そっか、じゃあ読んでみるっぴよ…。他の鳥たちのこともどう書いてあるのか気になるっぴ。
坂口さん、ありがとっぴ!次回の「ぴじゅうからのお部屋」もお楽しみに~ぴぴぴ~!
参考:人見必大『本朝食鑑』巻六、島田雄勇訳注『本朝食鑑 3』(平凡社、1978年)P.99-100