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博物館のスタッフ紹介②〜学生をしながら博物館で働くということ〜

2024.2.1~4.29
学芸員のブログ
茅ヶ崎市博物館の工藤です。半ば強引に始めたこの職員紹介。書いている工藤も同僚や上司がこういった経験をしてきたのだなととても興味深く聞いていたりします。
とても良い企画です(自己評価)


今回紹介する方はこちらです。

鈴木 萌花(すずき もえか)
・会計年度任用職員(学芸専門員)
・現在大学院修士2年(近世史を専攻)


鈴)改めてインタビューと言われると緊張しますね・・・。
工)まぁ悪いようにはしないので質問に答えてもらえれば。
鈴)・・・。

生粋の学芸員気質


工)鈴木さんは昨年10月から会計年度任用職員として働いていますね。応募したきっかけは?
鈴)学芸員をずっと目指していました。茅ヶ崎市博物館は開館してまだ日が浅く、新しい博物館で働けるチャンスだと思いました。実際に学芸員の仕事を間近で見たかったですし。
工)なるほど。そもそも学芸員になろうと思ったきっかけは?
鈴)中学生の時に文化資料館(※茅ヶ崎市博物館の前身となる施設)に訪れた際に、地元にも古い資料があることを知って歴史に興味を持ちました。漠然と将来はこういう場所で働きたいとも思い始めたんです。
工)・・中学生が文化資料館に?なんで?
鈴)え・・・?幼少の頃から両親に連れられて全国の博物館に連れて行ってもらいました。地元にも何かないかなと調べて・・・
工)失礼しました。なるほど。

(昭和46年、開館当初の茅ヶ崎市文化資料館)

学業とお仕事


工)鈴木さんは現在学生ですよね。ご専攻は?
鈴)近世史です。
工)なにかきっかけがあるんですか?
鈴)中学生で歴史に目覚めて、歴史の中でも村の文化などその時代の人々の暮らしを知るのが楽しかったんです。大学も日本史学を学べるところを選びました。
大学で勉強をしていく中で、江戸時代には教科書に載っているような偉人だけでなく、様々な人や文化が資料として豊富に残っていると感じました。
卒論では「江戸時代の仏師」について書こうと思ったので、その研究を深めることのできるゼミを選びました。大学院でもそのテーマについて研究を深めました。
工)院で研究をしていながらも、学芸員として働きたいという意志は変わらなかった?
鈴)はい。なんなら学芸員として働くために院に進んだくらいです。
工)凄い。

これからも学芸員の道へ


工)鈴木さんは、4月から正規職員のお仕事が決まっていますよね。
鈴)はい。おかげさまで学芸員として働くことができる予定です。
工)ここでの経験が・・
鈴)・・・。
工)・・・。
鈴)活かされましたね・・・。
工)もう一度お願いします。

鈴)活かされました、ね。

工)ちょっと強引でした。実際に博物館で学芸専門員として働いてみてどうですか?
鈴)一般的なアルバイトとは違って、学生のうちから展示作成やギャラリートークといった、実践的な業務に携われたことは大きなアドバンテージだと思っています。また、実際に正規職員の方の仕事を横で見て、学芸員の実際の姿を見ることができました。学生で博物館での学芸員の経験があるという点では、就職活動にも役に立ったのかなと思います。

工)学芸員に興味のある学生へなにか伝えたいことはありますか?
鈴)実際に働いてみないとわからないことがたくさんあるので、学芸員を目指している方には是非早い時期から飛び込んでみてほしいです!

第2回目の職員紹介は、会計年度任用職員(学芸専門員)の鈴木さんにお話を伺いました。
採用試験の時に、学芸員という仕事に情熱があることを強く感じました。実際に、採用後もとても迅速に仕事をこなしてもらい、頼れる存在となっています。
4月からは学芸員の就職が決まり、寂しくはありますが、ここでの経験が少しでも役に立てば良いなぁと思う次第です。
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