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植物標本の完成だっぴ【文化資料館時の記事】
~2023.12.31
ぴじゅうからのお部屋
(2020/11/17)
ぴじゅうからちゃんですぴ。いま、文化資料館の馬谷原(まやはら)さんと植物標本を作っていて、ついに完成する所なんだっぴ。
前回「植物の標本をつくるっぴ2」
前々回「植物の標本をつくるっぴ」
(以下、馬:馬谷原、ぴ:ぴじゅうからちゃん)
馬)前回は植物の情報を書いたラベルを、標本台紙にノリで貼りつけた所だったね。
ぴ)そうだっぴ、早くコバンソウの標本を完成させたいっぴ。
馬)それでは、標本台紙にコバンソウを乗せよう。乾燥した植物は壊れやすいから、あまり持ち上げずにそのままスライドする感じで移してみてね。
ぴ)確かに、しっかり乾燥しているし壊れやすそうっぴ。気をつけて移してみるっぴ。
馬)うまく移せたね。それではいよいよ植物を標本台紙に、貼り付けていこう。根や茎、葉がしっかり固定される様にテープで留めていくよ。
馬)では、このラミントンテープで植物を貼り付けます・・・。
馬)ラミントンテープは熱で融着するので、この標本貼付器を使います。電気ゴテを温めたあと、この様にテープで茎を挟んで両端をコテで押さえてコテの熱で止めます・・・。
ぴ)えっ、ちょっと待つっぴ!
ぴ)そんなテープも装置もおうちにないっぴ。おうちでも作りたいんだっぴ。
馬)そうだよね。いや、よく使われている専用の用具がある事を一応紹介しておこうと思って。
ぴ)急にびっくりしたっぴ!
馬)まあ、専用の用具は使いやすくて楽なんだけどね。
馬)おうちでは、例えば画材屋さんなどで売っている水張りテープという、裏に水をつけると溶けるノリがついているテープを細く切って使ったり、細く切った紙の両端にノリをつけて貼り付けても良いよ。
ぴ)それならおうちでもできるっぴ。
馬)では、植物をテープで挟む様にしながら固定していこう。
ぴ)わかったっぴ。根や、茎、葉、穂をどんどん留めていくっぴ。
馬)ある程度固定したら少し台紙を立ててみて、垂れてくる部分があったらその場所を留めていくんだよ。
ぴ)うーん、まだ足りないみたいっぴ。ここを留めればいいっぴね。
ぴ)あっ、穂の部分が外れたっぴ。どうしようっぴ。
馬)ああ、穂の部分とか種子が外れてしまうことは良くあることだから、標本としては特に問題ないよ。
馬)外れたときはその部分を袋に折った薬包紙やチャック付きのビニール袋に入れて、同じ台紙に張り付けておけばいいんだよ。
ぴ)なるほど、そうすればいいんだっぴね。こうしてと。
ぴ)ほとんど垂れてこなくなったし、外れたものはチャック付きのビニール袋に入れて、テープで貼り付けたっぴ。
馬)うん、そろそろよさそうだね。それぐらいで大丈夫だと思うよ。
馬)そうだ、ちょっと休憩して、せっかくだから茅ヶ崎市文化資料館の古い植物標本を紹介しようかな。一番古いものだと、約70年前のものがあるんだよ。
馬)これが1952年に茅ヶ崎市東海岸で採集されたハマヒルガオとツユクサの標本だよ。
ぴ)すごいっぴ。昔のものがしっかり残ってるっぴ。
馬)うん。今回作った様にしっかり乾燥させてから保存すれば、100年以上持つんだよ。
馬)標本を保存することにより、その植物のことをいつでも確認できるし、その場所に生えていたという証拠になるんだ。各時代の植物標本やその有無から、自然環境の変化を確認することができるんだよ。
ぴ)確かに、本物があると調べる時に便利っぴね。色は消えているけど、形がしっかりしていて驚いたっぴ。
馬)では、最後にビニール袋に入れて袋を折ったら、メンディングテープで軽く止めて完成にしよう。
馬)一般的にはビニール袋に入れなくても良いのだけど、標本を保護しやすいので茅ヶ崎市文化資料館の植物標本はこうしているんだ。
馬)ただ、湿気がこもりやすいから、植物やラベルを貼った時のノリがまだ乾燥していない様だったらビニール袋に入れないでね。
ぴ)長くお話している間に乾燥したっぴ。では、ビニール袋にいれて・・・。
ぴ)やったっぴ、ついにコバンソウの標本が完成したっぴ!
馬)おお、完成したね。良い感じにできていると思うよ。これを繰り返していけば、植物標本のコレクションができるよ。
ぴ)カッコいいっぴ。ほれぼれするっぴ。もっと作ってみたいっぴ。
馬)さっきも話したけど、こういう標本は証拠として残していくという意味があるのだけど、せっかくだから部屋に飾ってみてもいいかもね。
ぴ)それはいいっぴね。このカッコいい標本を額縁(がくぶち)に入れて飾るっぴ。
馬)それと、おうちでは衣類用などの防虫剤を一緒にいれて、なるべく乾燥している所で保存していくといいよ。
ぴ)わかったっぴ。大事にするっぴ!
ぴ)どうもありがとうございますっぴ!これから、おうちでも作ってみるっぴ。
馬)ぜひ、おうちでも作ってみてね。それと、ぴじゅうからちゃんが外を飛び回っている時に何か見つけたら教えてね。
ぴ)まかせろっぴ。何か面白そうなものがあったら教えるっぴ。
ぴじゅうからちゃんですぴ。いま、文化資料館の馬谷原(まやはら)さんと植物標本を作っていて、ついに完成する所なんだっぴ。
前回「植物の標本をつくるっぴ2」
前々回「植物の標本をつくるっぴ」
(以下、馬:馬谷原、ぴ:ぴじゅうからちゃん)
馬)前回は植物の情報を書いたラベルを、標本台紙にノリで貼りつけた所だったね。
ぴ)そうだっぴ、早くコバンソウの標本を完成させたいっぴ。
標本台紙に乾燥した植物を乗せる
馬)それでは、標本台紙にコバンソウを乗せよう。乾燥した植物は壊れやすいから、あまり持ち上げずにそのままスライドする感じで移してみてね。
ぴ)確かに、しっかり乾燥しているし壊れやすそうっぴ。気をつけて移してみるっぴ。
馬)うまく移せたね。それではいよいよ植物を標本台紙に、貼り付けていこう。根や茎、葉がしっかり固定される様にテープで留めていくよ。
植物の貼り付け方
馬)では、このラミントンテープで植物を貼り付けます・・・。
馬)ラミントンテープは熱で融着するので、この標本貼付器を使います。電気ゴテを温めたあと、この様にテープで茎を挟んで両端をコテで押さえてコテの熱で止めます・・・。
ぴ)えっ、ちょっと待つっぴ!
ぴ)そんなテープも装置もおうちにないっぴ。おうちでも作りたいんだっぴ。
馬)そうだよね。いや、よく使われている専用の用具がある事を一応紹介しておこうと思って。
ぴ)急にびっくりしたっぴ!
水張りテープによる貼り付け
馬)まあ、専用の用具は使いやすくて楽なんだけどね。
馬)おうちでは、例えば画材屋さんなどで売っている水張りテープという、裏に水をつけると溶けるノリがついているテープを細く切って使ったり、細く切った紙の両端にノリをつけて貼り付けても良いよ。
ぴ)それならおうちでもできるっぴ。
テープで固定していく
馬)では、植物をテープで挟む様にしながら固定していこう。
ぴ)わかったっぴ。根や、茎、葉、穂をどんどん留めていくっぴ。
馬)ある程度固定したら少し台紙を立ててみて、垂れてくる部分があったらその場所を留めていくんだよ。
ぴ)うーん、まだ足りないみたいっぴ。ここを留めればいいっぴね。
ぴ)あっ、穂の部分が外れたっぴ。どうしようっぴ。
馬)ああ、穂の部分とか種子が外れてしまうことは良くあることだから、標本としては特に問題ないよ。
馬)外れたときはその部分を袋に折った薬包紙やチャック付きのビニール袋に入れて、同じ台紙に張り付けておけばいいんだよ。
ぴ)なるほど、そうすればいいんだっぴね。こうしてと。
ぴ)ほとんど垂れてこなくなったし、外れたものはチャック付きのビニール袋に入れて、テープで貼り付けたっぴ。
馬)うん、そろそろよさそうだね。それぐらいで大丈夫だと思うよ。
古い植物標本
馬)そうだ、ちょっと休憩して、せっかくだから茅ヶ崎市文化資料館の古い植物標本を紹介しようかな。一番古いものだと、約70年前のものがあるんだよ。
馬)これが1952年に茅ヶ崎市東海岸で採集されたハマヒルガオとツユクサの標本だよ。
ぴ)すごいっぴ。昔のものがしっかり残ってるっぴ。
馬)うん。今回作った様にしっかり乾燥させてから保存すれば、100年以上持つんだよ。
馬)標本を保存することにより、その植物のことをいつでも確認できるし、その場所に生えていたという証拠になるんだ。各時代の植物標本やその有無から、自然環境の変化を確認することができるんだよ。
ぴ)確かに、本物があると調べる時に便利っぴね。色は消えているけど、形がしっかりしていて驚いたっぴ。
ビニール袋に入れ、保護する
馬)では、最後にビニール袋に入れて袋を折ったら、メンディングテープで軽く止めて完成にしよう。
馬)一般的にはビニール袋に入れなくても良いのだけど、標本を保護しやすいので茅ヶ崎市文化資料館の植物標本はこうしているんだ。
馬)ただ、湿気がこもりやすいから、植物やラベルを貼った時のノリがまだ乾燥していない様だったらビニール袋に入れないでね。
ぴ)長くお話している間に乾燥したっぴ。では、ビニール袋にいれて・・・。
完成!
ぴ)やったっぴ、ついにコバンソウの標本が完成したっぴ!
馬)おお、完成したね。良い感じにできていると思うよ。これを繰り返していけば、植物標本のコレクションができるよ。
ぴ)カッコいいっぴ。ほれぼれするっぴ。もっと作ってみたいっぴ。
馬)さっきも話したけど、こういう標本は証拠として残していくという意味があるのだけど、せっかくだから部屋に飾ってみてもいいかもね。
ぴ)それはいいっぴね。このカッコいい標本を額縁(がくぶち)に入れて飾るっぴ。
馬)それと、おうちでは衣類用などの防虫剤を一緒にいれて、なるべく乾燥している所で保存していくといいよ。
ぴ)わかったっぴ。大事にするっぴ!
ぴ)どうもありがとうございますっぴ!これから、おうちでも作ってみるっぴ。
馬)ぜひ、おうちでも作ってみてね。それと、ぴじゅうからちゃんが外を飛び回っている時に何か見つけたら教えてね。
ぴ)まかせろっぴ。何か面白そうなものがあったら教えるっぴ。