都市資源説明板「藤間家(近世商家)屋敷跡」
文化財
柳島の藤間家は、江戸時代に代々名主を務め、家業であった廻船(かいせん)問屋としても柳島湊(みなと)を母港として、大々的な商いを行っていました。「かながわの百人」に選ばれた藤間家13代の藤間柳庵(りゅうあん)は、この屋敷で生まれました。江戸の著名な書家である秦星池(はたせいち)に学び、多くの文化人とも交友がありました。文人として幕末の社会情勢を細かに記録し、ペリー来航の実見談も残しています。藤間家は、近世の社会情勢を語る重要な文書資料や廻船商ならではの民俗資料を多数所蔵し、これまでも文化資料館や市史編纂(へんさん)委員により民俗・歴史資料の調査が行われてきました。さらに、社会教育課文化財保護担当による数度の考古学的調査の結果、広大な藤間家屋敷地の地中に、江戸時代以前の遺物類がそのまま包含(ほうがん)されていることが確認できました。これまで不明だった柳島、南湖など市南部地域の歴史草創期を解明する糸口になる遺跡であることも判明し、総合的な内容を有す史跡として高く評価されています。