facebook twitter instagram Line

木簡レプリカ(本村居村3号木簡)

解説

市内の本村(ほんそん)居村(いむら)遺跡からは、市の重要文化財に指定している古代の「木簡」が出土しています。木簡とは、墨で文字などが書かれた木の板のことで、居村遺跡からは6点の木簡が見つかっています。これまでに県内で発見されている古代の木簡の三割以上が居村遺跡から見つかっており、古代の居村遺跡の周辺に重要な場所があったと考えられます。また、本村周辺の低い土地には地下水がたまりやすく、有機物も泥によってパックされたため、木簡が千年以上腐らずに残ったのでしょう。
3号木簡は、円形の曲物(まげもの)容器の底板の外面に、墨で「茜槽」「炭」「茜二斤」「壱」「大」などの文字が記されています。
古代、アカネは繊維製品を緋色に染めるための染料として用いられており、炭もその染料を煮出す際の燃料として使われるため、染色に関わる記載である可能性があります。
また、「茜二斤」が大斤の2斤とすると約1.3㎏となり、当時の税としてアカネを納める量と一致し、相模(さがみ)国では税としてアカネも指定されているため、古代の税に関わる記載である可能性もあります。

その他の3D・ObjectVR

TOP