木簡レプリカ(本村居村4号木簡)
解説
市内の本村(ほんそん)居村(いむら)遺跡からは、市の重要文化財に指定している古代の「木簡」が出土しています。木簡とは、墨で文字などが書かれた木の板のことで、居村遺跡からは6点の木簡が見つかっています。これまでに県内で発見されている古代の木簡の三割以上が居村遺跡から見つかっており、古代の居村遺跡の周辺が重要な場所であったと考えられます。また、本村周辺の低い土地には地下水がたまりやすく、有機物も泥によってパックされたため、木簡が千年以上腐らずに残ったのでしょう。
4号木簡は、折敷(おしき、方形のお盆)の転用品とも考えられるもので、長さ約46㎝を測り、県内最大、70文字を超える文字数についても県内最多となる木簡です。「貞観」という平安時代初めの年号、「勾村」「秋村」といった古代の地名、「市田殿」「吉成殿」「新匂殿」といった地域有力者の名が記されています。また、総勢90人以上の人びとに、合計で、飯を約140ℓ、酒を約150ℓと、多量の酒食が提供されており、古代の宴に関わる木簡である想定されています。「○○殿」と呼ばれた有力者には、1人あたり約8ℓもの酒が支給されました。
4号木簡は、折敷(おしき、方形のお盆)の転用品とも考えられるもので、長さ約46㎝を測り、県内最大、70文字を超える文字数についても県内最多となる木簡です。「貞観」という平安時代初めの年号、「勾村」「秋村」といった古代の地名、「市田殿」「吉成殿」「新匂殿」といった地域有力者の名が記されています。また、総勢90人以上の人びとに、合計で、飯を約140ℓ、酒を約150ℓと、多量の酒食が提供されており、古代の宴に関わる木簡である想定されています。「○○殿」と呼ばれた有力者には、1人あたり約8ℓもの酒が支給されました。