ザグリ
解説
ザグリは、養蚕に用いるもので、繭から生糸をたぐり、糸枠に巻き取る道具です。座って作業を行うことから、「座繰り」と呼ばれるようになりました。糸繰器やゼンマイとも呼ばれます。横についた取手を回すと、連動する木の歯車によって糸枠が回る仕組みになっており、回転させながら枠に糸を巻き取っていくことができます。左手で取手を回し、右手で糸を扱います。
具体的には、まず、繭を専用の焜炉(コンロ)に据えた鍋で煮たり、あらかじめ煮たものを保温しておきます。次に、湯に浮かぶ繭をミゴボウキと呼ばれる小さな箒でなでて、糸を引き出していきます(「ミゴ」とは、稲の実を取り除いた穂の部分のことで、ミゴボウキはその穂先を束ねて箒にしたもの)。
明治時代になると、足踏み座繰器が開発されて両手が使えるようになり、糸繰りの能率があがりました。
具体的には、まず、繭を専用の焜炉(コンロ)に据えた鍋で煮たり、あらかじめ煮たものを保温しておきます。次に、湯に浮かぶ繭をミゴボウキと呼ばれる小さな箒でなでて、糸を引き出していきます(「ミゴ」とは、稲の実を取り除いた穂の部分のことで、ミゴボウキはその穂先を束ねて箒にしたもの)。
明治時代になると、足踏み座繰器が開発されて両手が使えるようになり、糸繰りの能率があがりました。